念願の始球式

2018年4月29日。西武球場にて念願の日は訪れた。

“プロ野球で始球式”

なぜ念願なのか?

私は、小学1年生から9年間、男の子と同じチームに入って野球をやっていた。父、兄がやっていた影響で、自然と野球の道に。その経験が活かされ、某番組で野球対決をすることに。4年ぶりにボールを握り、全力で投げた。結果は91キロで負け。この球速に悔しくて、満足できず、この日から“100キロ目指す!”と強く決意した。

なるべく時間を見つけてトレーニング施設に通ったり、キャッチボールをした。

そんな日々が続き、何気ない野球仲間との会話から「“始球式”で100キロ投げれたらカッコいいね!」と盛り上がった。そこから私の目標は“プロ野球の始球式“で目指せ100キロ!に。日々トレーニングに励んだ。

目標は言葉に出したほうが良いとよく聞くが、それは本当だと私は思う。

とある日、連絡がきた。

「プロ野球での始球式決まったよ」

その言葉に子供のように飛び跳ね、喜んだ。すぐに野球が好きな父に連絡を。

「当日、絶対に応援へ行く!」とワクワクした様子が電話越に伝わってきて私は嬉しくなった。

本番前にはミズノへ行き、グローブを調達。個人的に好きな黄色いグローブに決定☆

そして遂にその念願の日はやってきた。

前日は約束通り父が実家から泊まりにきていたため、当日の朝は少し早く起きてキャッチボールをした。父の方がソワソワ緊張しているよう。(笑)準備満タンで西武球場に向かった。

試合開始の2時間前に球場へ入る。説明を受け、少しアップをして準備をする。本番までの時間は一瞬で過ぎていく。

名前を呼ばれ待合室からグラウンドへ向かう。ベンチ横に着いて客席を眺めた。初めてグラウンドから見る景色は、いつも観ている各席からの景色と全く違う。雰囲気に圧倒され変な汗がでるほどの緊張感…(笑)

それもそのはず。西武ドームの収容人数は約3万3千人。こんなに大人数の前で何かを披露したことがない。

開会セレモニーが始まる。すぐに私の紹介があり、それと同時にマウンドに向かって歩く。趣味で参加している草野球などで歩いたことはあるが、あんなにマウンドまでの距離が長く感じたことはない(笑)やけに目立つ白のプレートに足をかける。審判の声で周りが一気に静まり、自分で聞こえるぐらいの鼓動。心臓が暴れ動く。投げた瞬間のことは全く記憶にない。頭が真っ白だった。

結果は97キロ。悔しさもあったけど終わった安心感が大きくて、“ホッ”と笑みが出た。

始球式を経験し、改めてプロ野球選手の凄さを感じた。あの大勢の人を目の前にして、結果が求められる。本当に尊敬します。

そしてたくさんの人が応援してくれ、トレーニングにも協力してくれた。

あの一球にはたくさんの思いが込められている。

簡単ではないこの目標。でも、必ず始球式で100キロ出せる。諦めず、感謝を忘れず、私は努力し続ける。

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  1. uta

    ミサトちゃんの初めての始球式が西武ドームでめっちゃ嬉しいですなんたって西武ファンの自分は何十回と通っている馴染みのある球場ですから️今はこんな状況だけど1日も早くプロ野球が開幕して、またメットライフドームのマウンドでミサトちゃんの勇姿が見たいです⚾

  2. あちゃこちゃん

    投球フォームの写真を見たのですが、元巨人・ボストンレッドソックス等で活躍した、上原浩治さんに似ていますね。

    さぞかし、球速もさることながらスピン量の多い良い球を投げているのを、想像できますね。

    早速、ミサトさんの動画を探して見ますね!

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